①麻酔や手術そのもののリスク
一般的に、避妊手術は若くて元気な動物に行うことが殆どです。しかし、たとえ元気な動物であっても、麻酔をかけるということは、世界一の麻酔の名医でも、予測できないことが起こる可能性がないとは言えません。 安全に麻酔を受けるために、必要な血液検査、レントゲン検査、心電図検査などを行います。
②太りやすくなる
避妊手術をすることによって、基礎代謝が落ち太りやすくなります。 しかし、ある研究によれば、適切な食事管理をすることによって、避妊手術後の肥満の問題は起こりにくいともいわれています。 避妊手術を受けることによって、動物のホルモンバランスが変化し、太りやすい体質になるということを理解していただき、適切な食事管理をされることをお勧めします。
③時に大型犬では、尿失禁を起こすことがある
原因は明らかにされていませんが、ごく稀に避妊手術の後に尿失禁(おもらし)をする犬がいます。 特に大型犬で尿失禁の起こる割合は多いようです。しかし、決して高い割合で尿失禁が起こることはなく、当院でも多くの避妊手術を行っていますが、現在尿失禁を起こしている犬はいないため、おそらくそこまで気にされる必要はないです。